2020年1月2月に放送されていたWOWOWドラマの「彼らが見ればわかること」を、やっと見ることができました(遅)。1日2話ずつ、4日間で一気に見られたのでスピード感もあり面白かったです。
放送が終わってから時間が経っているのでネタバレなどは気にせずに、私なりの感想を残しておこうと思います。そして今、書き終わったのですが、感想にもなってないわ、話それまくりだわの出来となりました。暇つぶしにどうぞ!
彼らを見ればわかることの感想
ひと言でまとめると、ドラマとして最後まで楽しく拝見することができました!私自身、マンションに住んだこともないし、結婚もしていないので、こういったことが起こりうるのかどうかが全く未知の世界。
なので、余計に「ドラマの中だけの話」と思えたのかもしれません。当事者だったらたまらないですけれどね汗。ストーリーの展開は最初はのんびりスタートして、最後にギュギュっと凝縮されていたような気がします。最後がちょっと駆け足だったかなぁ。
今回感想を書くにあたり、私は物語全体の感想が書けないんだなということに気づきました。過去に書いた舞台の感想なんかでも、登場人物ごとに分けて書いていることが多いんですよね。ストーリーじゃなくて、人物に深く感情移入しちゃうタイプなのかも?
ということで、今回も一人ずつ書いてみよう!
内田百々子:中山美穂さん
中山美穂さんが演じる主人公の内田百々子は、穏やかでいいヒトでした。でも、内に秘めたる力は相当強そう!
驚いたのが葉介とマンションで再会したとき。あの状況で「私の前の夫です」って言える?普通言えないよね。まぁ、それだけ気の置けない人たちの集まりだったということかもしれません。
人を悪く言わず、怒らず、穏やかでいいヒト。夜に誘ってもすぐに出てきてくれそうだし、こんな人が友達だったらうれしいかも。めちゃくちゃ個性的と言うわけではないのに、どこか惹かれる魅力的な人でした。
個人的には、あのミポリンが大人になったなぁ……とちょっと感慨深かったです(いや、ミポリンは私より先輩だから!)
富澤瑞希:木村多江さん
う~ん。実は今回の登場人物の中で、一番苦手なタイプです。自分のことを好きでいてくれるやさしいご主人がいるのに、体型がシャープじゃないとか言って避けた挙句、年下の若い男性にハマるとは。もちろんご主人への気持ちが覚めたのには色々な理由があるとは思うけど、贅沢すぎるなと思いました。
でも、もしかしたら既婚者の方には一番共感を得られる人だったりして(笑)。「わかるー!ココが不満ってのはないけど、なんかイヤなのよ!触られたくないの!」みたいな。まぁ私の周りでも実際そう言っている人がいましたけどね(のちに離婚した)。
その割には、一太さんから離婚を切り出されたらイヤだと駄々をこねる。この心理が……納得できん!自分の行動で、夫も若い子も傷つけて、さほど反省をしている様子もなく、どちらかと言うと悲劇のヒロインってか?そんなアラフィフってどうなんだろうか。
ちなみに後輩のメンズも苦手でした。押しが強いし、「これが最後」という約束は破るし、一人で先走るし。それに、急に関西弁使い出す人嫌なのよね。ギャップを武器にしているみたいで。
このカップルのストーリーになると、急に暇に感じてスマホに手が伸びてしまったことは内緒です(笑)。木村多江さんは美しかったです、はい。
鴨居流美:大島優子さん
瑞希さんと打って変わって、女性陣の中で一番好きな人。というか、こんな人になれたらなぁ~と思う憧れのタイプの人。みんなの潤滑油として、その場にいるだけで空気が軽くなるというか。
実際に公式サイトのコメントを読むと、ご本人も「他キャストの潤滑油として、ストーリーの展開に存在できるように演じたいと思います。」とのこと。まさしく有言実行でしたね、すばらしい。
実は大島優子さんの例のほれ、あの帽子のデザインがアレだった騒動からちょっと苦手だったんですよね。でも、「タラレバ」もすんなり見られたし、「スカーレット」も良かったし、今回も良かった。お芝居ウマイ!苦手だったけど、もしかするとかなり好きな女優さんかもしれない。
話はそれますが、公式サイトのキャストのコメント読みましたか?私はドラマを見終わってから読んだのですが、あのコメントは役者さんのストーリーの捉え方とか、自分の役割をどう考えているかが明確バレてしまう恐ろしいものですね(笑)。ひと言でいうと、コメントを読めば役者の技量がわかる。
コメントがしっかりしているなと感じる方は、ドラマを見ていてもその通りしっかり自分の役割を果たされていたように思います。中には(誰とは言いませんし、あくまでも個人の捉え方ですから……)ん?と思うコメントも(笑)。
話はそれてしまいましたが、流美さんには幸せになってほしい。ドラマの中の偽の話ですが、流美さんお幸せに~!と思うほど、私の中でナチュラルに存在していました。
内田櫂斗:生瀬勝久さん
主人公、百々子のご主人で会社経営者。最初は「食えないおっさん」でしたが、最終的に「良い人やん」となるタイプ。これまでトンチキな役を見ることが多かったのですが、今回の櫂斗さんを演じた生瀬さん、とても好きでした(ややこしい)。
ただ、櫂斗さん自体は、本当に良い人なのか、やっぱり食えないおやじなのかはちょっと不明。てまりと付き合っているのかいないのか?それによって、「騙されちゃだめよ、ミポリン(←違)」ってなるよね。でも、柊司への愛情は本物だし、百々子への愛情も本物なのでしょう。
富澤一太:上地雄輔さん
男性陣の中で、一番幸せになってほしいと思うのが一太さん。何故だかわらかないけど、第5話くらいまで「イチタ」が苗字だとおもってたんですよね。義母が苗字で呼ぶなんてちょっと他人行儀だわ、と思ってたくらい。おかしいのは私でした。
家族のために一生けん命頑張って、妻を愛し、子どもを愛し、料理を作って掃除をして、みんなが快適に過ごせるように工夫している。そのことが、妻には伝わらなくても2人の子どもにはきちんと伝わっていてよかったです。
一太本人が、主夫をしているのは「逃げ」かもしれないという事実を瑞希はひそかに感じ取っていて、それで彼に魅力を感じなくなっていったのかもしれませんね。だったら、瑞希だけが悪いわけじゃないのか……。いや、でも瑞希はやっぱり悪いけど。
鴨居葉介:長野博さん
流美の今ダンで、百々子の元ダン。ちょっと不思議な雰囲気のヒトですよね?バリバリの当事者なのに、他人ごとっぽいふるまいに見えるというか。柊司のことを含め、真実がわかったならもっと積極的に自分で解決しようよ!と思いました。
百々子と再会したときも「オヤジには黙っててと」言ったり、問題を先延ばしにするタイプなのかしら?でもその分やさしくて穏やかで、気が良い人なのだとは思うけど。柊司に自分が父親だとバレた後、2人で歩いていても気の利いた言葉も掛けられない。柊司の方がよっぽど大人だわ汗。
う~ん。でも流美は大好きそうだし。やっぱり、物腰のやわらかさややさしさ、人のために頑張れるところなどが魅力なのでしょう。流美のようなしっかりした人には、ぴったりなのかもしれませんね。
その他のキャストさんたちも
鶴太郎さんと高橋惠子さんの「特別出演枠」のお二人は、出演時間が短い中でも、最後くっつくことも全く違和感がなくて、さすがだなぁ~と思いました。鶴ちゃんなんて、牛尾刑事(終着駅シリーズ)とは全く別人だもんね。さすがっす。
あと、役者の駒宮が想像よりも良い人で意外でした。真由が遊ばれてるだけだと思ってたけど、まぁ8話までしかない事ですし、そこまでゴタゴタできませんよね。雄馬はちょこっと良い子なところもあったけど、やっぱりちょっと怖い……(笑)。今の子っぽいといえばそうなのかもしれないけれど。でもそう感じさせるってことは、上手かったのでしょう。
柊司は最初恐ろしく良い子でしたが、途中から感情が見えてきてやっぱりまだハタチだな~と。でも最後はしっかり大人っぽくて末恐ろしいお子でした。百々子と櫂斗の育て方が良く、葉介のマイルドさが加わっているからでしょう。
てまりについては、申し訳ないけどもう「ばかうけ」食べながらご機嫌な姿しか目に浮かばないけど、堀内敬子さんが出演されていることを知らなかったので得した気分でした~。今回も素敵でした。特に声が好き!テレビでは舞台を拝見したことがあるのだけど、いつか劇場で拝見したいです。
おもしろく拝見しました!
WOWOWドラマは、「監査役 野崎修平」(「頭取」の方は見ずに消してしまった!)と「名刺ゲーム」、そして今回の「彼らを見ればわかること」を見ました。それぞれにカラーが違って面白かったです。
何にせよ、最後はハッピーエンドで終わるストーリーがいいですよね。WOWOWは2月で解約しちゃいましたが、またいつか再加入することになりそう(笑)。WOWOWドラマも、また見てみたいです。