2018年11月7日と9日に、シアターオーブにて上演されたミュージカル「TOP HAT」を観劇してきました!
待ちに待ったこの日でしたが、見終わった後の感想は期待以上、想像以上のすばらしさで、全身が幸せ~♡な気持ちに包まれました。
「TOP HAT」の感想を、いつか読み返す私自身のためにここに記しておきたいと思います。
また、ストーリーの内容などについてもネタバレしていますので、ご観劇がまだでネタバレなしで観劇した方はまた後日遊びにいらしてくださるとうれしいです。
TOP HATはハッピーになれるミュージカル
ミュージカル「TOP HAT」は、ダンスの神様と称されるフレッドアステアの映画が元になっています。
すてきなミュージカルにあるようにストーリーは単純で、見終わった後に幸せな気持ちになれるミュージカルでした。
あらすじ
簡単にあらすじを説明すると、プロデューサー(ホレス:益岡)が宿泊している部屋で、ジェリー(坂本)がご機嫌にタップを踏んでいました。
そこへ、階下に宿泊していたモデルのデイル(多部)が、うるさくて眠れないと苦情を言いに来ます。
一目ぼれしたジェリーは、デイルに猛烈にアプローチ。
その甲斐あってお互いに惹かれ合ったジェリーとデイルですが、デイルは宿泊者の名前が「ホレス」であることに気付きます。
ホレスと言えば、親友マッジの再婚相手。
妻がいながら情熱的なアプローチを仕掛けるジェリーにがっかりし、冷たい態度をとるもジェリーのアプローチは増すばかり。
親友の夫を好きになることはできないので、自分にアプローチしているイタリア人デザイナーのアルベルト(屋良)と結婚してしまいます。
ところが、本当に好きになった人はホレスではなく人違いだったとわかり……。
というお話。
途中、ホレスの使用人であるベイツ(浅野)が物語を面白可笑しくひっかきまわしながら、最終的にはハッピーエンドで終わるストーリーです。
最後のネタバレまで書いてしまうと、アルベルトとデイルの結婚式をつとめた神父さんは、ベイツが変装しただけの偽物神父であったためその結婚は成立しておらず、ジェリーとデイルはめでたく結ばれましたとさ。
かわいそうなアルベルトですが、物語の終盤に動きをよ~く見ていると、ステキな女性との出会いがあったようでこちらもハッピーエンドになりそうです。
タップダンスをはじめダンスシーンが多く、衣装、装置なども含め、おしゃれで華やかなステージでした。
楽曲は誰もが耳にしたことがあるような有名な曲もあり、坂本くんの歌声で名曲を聴くことができて本当に贅沢なひとときでした。
出演者
ジェリー・トラヴァース(ブロードウェイダンサーの大スター):坂本昌行
デイル・トレモント(アルベルトのドレスを着用して宣伝するモデル):多部未華子
アルベルト・ヴェディーニ(イタリア人ファッションデザイナー):屋良朝幸
マッジ・ハードウィック(デイルの親友でありホレスの妻):朝海ひかる
ホレス・ハードウィック(ジェリーをロンドンに呼んだプロデューサー):益岡徹
ベイツ(ハードウィック家の使用人):浅野和之
TOP HATを見た感想
すばらしいキャストの面々!
ジェリー:坂本昌行さん
歌もダンスももちろん大好きだけど、坂本くんの舞台を見ると坂本くんが演じる役に心奪われます
上手く言えないけど「ちゃんとそういう人」だよね
それはフランケンシュタインのクリーチャーでさえ
そして性別を超えてステフでさえだから私は坂本くんの舞台が大好きなんだなぁなんて改めて感じた1日
— tsubaki (@7tsubaki7) 2018年11月8日
Twitterでも、このようにつぶやきましたが……
坂本くんの舞台でのお芝居、ほんっとうに大好きなんです。
何度も言っていますが、舞台の上に「坂本昌行」は一切いなくて、そこにいるのは完全にジェリー。
しかも、1人の人間として、とってもチャーミングでした。
坂本くんが好きなんだけど、それとは別にジェリーにもちゃっかり心惹かれて帰ってきました。
坂本くんのジェリーのすばらしさは、私の貧困なボキャブラリーでは表現しきれません。
もちろんダンスやタップもステキ、歌も素晴らしかったです。
「Cheek to Cheek」はまさに圧巻!
ステージを通して、まるで夢を見ているようなひとときでした。
個人的な見どころとしては、チャーミングな人柄とデイルを見つめながら踊る姿。そして歌!(あ、結局全部か。)
デュエットダンスはいくつかあるのですが、初めて2人の心が近づく公園のシーンもステキですし、既婚者でありながらアプローチをしてくるジェリーに仕返しをするために部屋に訪れたデイルとのシーンもステキですし、なんといっても燕尾服と白いドレスで踊るホテルでのシーンは最高!
最初はデイルに戸惑いがあるけれど、一緒に踊るうちにどんどん表情が変わっていくんですよね。
ジェリーがいとおしそうにデイルを見つめる表情も必見です。
ほんと、表情必見です!(大事なことなので2回言いました)
このシーンは、キラキラ輝くクリスタルボックスに閉じ込めておきたいくらい素敵でした♡
デイル:多部未華子さん
TOP HATの上演が決定したというWSのお知らせで多部ちゃんのデイルを見たときから、なんてキュートでかわいらしいんだろう!と思いました。
ステージを拝見すると、まず立ち姿とたたずまいが素晴らしく美しい。
金髪もよくお似合いで、ダンスもしなやか。
お芝居が上手なのは知っていましたが、声もかわいくて、最初の方のツンツンしているデイルでさえかわいらしい♡
歌も声がよく出ていて、これからもミュージカルを続けられるのなら、ますます良くなられるだろうなと予感しました。
続けられるのなら……?いえ、続けていただきたい!
そしてキャストはそのままに、TOP HATの再演を!(近いうちに……)
映画も来日版も見ていない私にとって、デイルは多部ちゃんでしかありえない。
完璧にデイルでした!
アルベルト:屋良朝幸さん
屋良っちの舞台を見るのは、Endless SHOCKのライバル役以来。
しかも私が見ていたころの後半になると、大阪公演は内くんだったので結構久しぶりの観劇となります。
まず一言………とてもとても上達されたなぁ~!と驚きました。
もちろんSHOCKの頃からお上手なのですが、素人目で何を語るか!と言われそうですが、そのころはお芝居よりダンスが先行していたような気がします。
ところが今回は得意分野のダンスを封印(本人は踊りたかったでしょうが)して、お芝居で直球勝負。
客席が温まるかどうかは、まさしく屋良っちにかかっているといっても過言ではないお役です。
ちょっと変わった、それでいて心優しいアルベルトを、とても魅力的に演じられていました。
恋愛面では、好きな人に「好きな人を忘れるために結婚を承諾」された挙句の果てに、やっぱり結婚を解消したいと言われ、しかも彼女との結婚はもともと成立していなかった。
さらにジェリーに「デイルのウエディングドレスを作ってほしい」とまで言われてさんざんですが(笑)、最後の最後に素敵な出会いがあったようでホッとしました。
次回観劇時も、そのシーンだけは絶対に見逃さないで帰ろうと思います(笑)。
だって、アルベルトにも幸せになってほしいからねぇ。
マッジ:朝海ひかるさん
実はワタシ、安蘭けいさんのファンだったんですよ。と言っても研4くらいまでですけどね。(それ以降引っ越して宝塚を見なくなった)
朝海さんとえいば安蘭さんと同期で、元男役のトップスターをつとめられましたが、前述のとおり宝塚を見なくなっていたので舞台を拝見した記憶がありません。
今回2幕からのご出演ですが、しょっぱなから心を鷲掴みにされるくらいの素敵な(笑)女性。
元男役らしくパンチが効いていて、きちんと笑わしてくださる。ご本人はサラッとしているけれど。
こんな友人が欲しいと思わせられるような女性でした。
そして、何だかんだいいながらホレスを愛している可愛らしい女性でした!
少し前に見たナイツテイルの音月桂さんといい、今回の朝海ひかるさんといい。
それ以前に観て感じていた元男役トップスターの方が女性を演じることへのイメージが、この2公演でコロッと変わりました。
とても素敵でした!
ホレス:増岡徹さん
存在感ありありの増岡さんですが、結構セリフを噛まれることが多いようです(笑)。
私が観た2公演とも、かなり噛まれていました……が!それすらも、味に買えてしまうのはさすがのベテラン。
いらっしゃるだけでお芝居がグッとひきしまるのはさすがです。
お役としては、まったく締まらないんですけどね、ホレスったら(笑)。
ジェリーともベイツとも良いコンビ。もちろんマッジとも。
寝間着姿でソファーにダイブするシーンは、大好物で笑いが止まりません。
大阪でも期待しています( ̄ー ̄)ニヤリ
ベイツ:浅野和之さん
登場するだけで笑いを誘うベイツ。
公演回数を重ねるごとに、浅野さんが登場すれば「笑っていいんだ!」と安心して笑えるシーンになっているように御見受けします(笑)。
アルベルトが動の笑いなら、ベイツは静の笑い。
でも、人の恋路を全力で応援するおちゃめな部分もあり、まったくもって憎めない素敵な使用人でした。
ただ……実生活では知り合いになりたくありません(笑)。
ダンサーの皆さん
アンサンブル……なんてひとまとめにしちゃいけないのではないか!
それほどまでに、皆さん個性が光ってらっしゃいました。
タップダンスの群舞は見もの。
ダンスシーンはたっぷり長めで見ごたえがあり、これでもか!と見せつけられます。
なんとも贅沢なシーンの数々。
中でも特に心惹かれたのが、工藤広夢さん。
Twitter上でも話題にされている方が多いので、やはり目をひかれる方が多いのでしょう。
とにかく最初に思ったのが、「滞空時間がおかしい(褒めてる)」です。
一度ジャンプしたら、もう二度と降りてこないんじゃね?くらい長いんですよ。
しかもダンスに重力を全く感じさせない。
羽が生えたように、かろやかに、ステキにダンスされています。
工藤さんをはじめ、素晴らしいみなさんのダンス、歌を全身で浴びられる贅沢なステージでした。
座席からの見え方について
せっかくなので、TOP HAT の座席からの見え方についても記録しておこうと思います。
シアターオーブは座席表を見ると、客席が四角い!という印象。
どちらかと言うと扇形の方がなじみがあるので、どのように見えるのか少しドキドキしてしまいました。
2階8列34番
初見は2回8列34番から。
上手側(かみて:客席から舞台に向かって右側)のサブセンターブロック・センター寄りでの観劇です。
2階はS席料金なのに1階じゃないので(笑)、個人的にはあまり好んで取らないお席なのですが、今回のトップハットは2階から見ることができてラッキーだったのかもしれません。
舞台の両端は一切見切れることがなく、ステージ全体を見渡すことができました。
また、タップを踏む足元までクリアに見渡せますし、おしゃれなセット込みで舞台全体を見ることができます。
「好きな出演者の顔をただひたすら見たい!」と言う方には満足度が低いかもしれませんが、作品全体がみやすいお席だったのではないかなと思います。
オペラグラスとの併用で、さほど距離も感じませんでした。
また、ジェリーとデイルのデュエットダンスは、私のオペラグラス(2倍率…かな?)で覗くと、ちょうど2人のダンスと表情をバッチリ見ることができる距離で、ダンスを見ながら、表情から心の移り変わりや心情の変化を見ることができて、そのシーンではオペラグラスを外すことができませんでした。
もうね、しつこくてごめんなさい!だけど、ほんっとうに素敵でした(人´∀`).。:+゜゜+:.。.:+☆
1階8列2番
2回目の観劇は、下手側の1階8列2番です。
シアターオーブは1~7列目までがフラットだそうで、8列目から段がついているようです。
因みにこそっと足を伸ばして測ってみたら、適当ですが10cmほど上がっているのかな?
前の方の座高にもよるのかもしれませんが、私としてはタップを踏む足元が見えないと感じることはありませんでした。
ただし残念ながら、下手側が完全に見切れていて……。
ファンクラブで唯一当選した席だったのですが、正直「これは見切れ席では?梅芸なら注釈付きで販売している席だよね?」と感じちゃいました。
(実際に似たようなお席を注釈付きで購入しました)
見えないのは、前半のホテルのエレベーターのシーン全て。
まずもって、エレベーターが完全に見切れているので、エレベーターが到着して役者さんが登場しているということがわかりません。
また2幕では、デイルがブライダルスイートに押しかけてジェリーに仕返しをするシーンで、下手側のドアの前でセクシー(で笑える)ポーズをとりますが、それは完全に見えません。
加えてそのシーンの最後の方で、ジェリーも同じポーズをとりますが、当然ながら見えません(´;ω;`)ウッ…
初回を全て見られていたからよかったものの、初回がこのお席だったら面白さが半減(とまで言うとオーバーですが)していたかもしれません。
どなたかさまもTwitter上でおっしゃっていましたが、選べるのなら(たいては選べないけど)初回は全体を見渡せるお席の方がよいかと思います。
と、色々言いましたが、ステージまでの距離はさすがに近い!
オペラグラスを用意していたのですが、肉眼でも表情がはっきりくっきり見えたため、1幕終了時にバッグにしまい込みました。
同列のお席の方もしまわれていたので、8列目ならオペラグラスなしでも充分楽しめると思います(とは言っても個人差はあると思いますが)。
見切れ席ではありましたが、個人的には初見で全体を見られたので、2回目は近くで見られてとてもうれしかったです。
そうそう!
最後のカーテンコールで緞帳の前に出てこられるのですが、その時はほぼ真正面でした!
梅芸では3階席と、1階の注釈付き(ま、ほとんど今回の1階席と同じようなお席なのですが)で拝見しますが、脳内で舞台上が再現できるほどには覚えているはずなのでどこから見ても問題なしです!
3階席の日は、オペラグラスだけは忘れないようにしようっと!
だって、デュエットダンスの表情が観たいもの……(´∀`*)ウフフ
おまけ:プレゼントBOXありました
シアターオーブの場合は、チケットをもぎってもらってまっすぐ進み、中ほど右手側にプレゼントBOXがありました。
といっても、ジェリーとデイルのパネルの位置も変わっているようなので、プレゼントBOXの位置も変わっているかもしれません。
ジャニーズ事務所の坂本くん、屋良くんはお手紙のみ。
公式サイトにも記載があるとおり、封をあけなくても誰宛てかがわかるようにしておくこととのことです。
念のため(?)、宛名を書く小さなメモ紙のようなものも準備されていました。
が、坂本くんファンとしては手紙しか入れられないので、宛名は書いているはずなので大丈夫でしょう。
梅芸ではプレゼントBOXはどこに設置されるんだろ?
入ってすぐの場所かな?それとも1階上がった左側……は、パンフ売り場になるはずだからその付近かな?
お手紙を書いていった場合、舞台が楽しみすぎてお手紙を入れるのを忘れないようにしなきゃですね汗。
その為にも、目につきやすい場所にBOXがあることを祈ります(笑)。
【2018.12.2追記】
大阪公演の梅田芸術劇場では、いつももぎりを行っている劇場の入り口の扉でのもぎりなし!
入口扉入ってすぐの右側は各事務所などの受付テーブル、左側にプレゼントボックスがありました。
プレゼントボックスの隣に小さなカゴがあり、お手紙はかごの中へとのこと(初日マチネ時点では)。
階段を上がって左側の、いつもパンフレットを販売している場所が上の写真のパネルになっていて、さらにもう1階上がったところでパンフや関連商品の販売があったようです。(パンフは東京公演で購入したので、はっきり確認していませんが多分……。)
【追記ここまで】
何度でも観たい素敵な舞台でした!
はぁ~。
今でもうっかりすると、心はTOP HATの世界に入り込んでしまいそうです。
6カ月間待ちに待っていたので期待値が相当高まっていたはずなのですが、今回も私の想像を、しかもかなり期待している想像を軽々と超えていく坂本くん、そしてカンパニーのみなさま。
マーダーも、戸惑いも、相当ロスになりましたが、今回もかなりハマリました(まだ観劇予定が残っているので、ロスにはなってない)。
見終わった直後の感想は……
東京あと1回と、大阪も私にしては結構観劇予定詰めたのですが…
いや、マジ、大阪増やそうかな?
とか思ってる自分がいます。
TOP HAT✨まるで夢を見ているかのような素敵な素敵な時間でした。
やっぱり私は坂本くんが演じるお役全員に惚れてしまうようです( ̄▽ ̄)ニヤリッ
— tsubaki (@7tsubaki7) 2018年11月7日
大阪公演……通い詰めたいな。。。。。。
評判が良くてチケットもどんどん完売しているようですが、追加をちょっと考えてみたいなぁなんて思っています( ̄ー ̄)ニヤリ
観劇が終わられたみなさん、本当に素敵な作品でしたね♡
これから観劇される皆さん、舞台めいっぱい楽しみましょうね♡
あーーーーーー幸せな1カ月間だ♡
大阪初日の感想はこちら!
→ 坂本昌行主演TOPHAT!梅芸初日の感想と3階での見え方について
↓ これまでは脳内を坂本くんの歌声が満たしていたので自粛していましたが、そろそろ音源買っちゃおうかなの勢いです。
かなりリーズナブルでびっくり!
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